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大迫傑vs.設楽悠太、東京マラソン。
2時間4分台、日本記録更新で五輪へ?

posted2020/02/23 19:00

 
大迫傑vs.設楽悠太、東京マラソン。2時間4分台、日本記録更新で五輪へ?<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

MGCのスタートラインに立つ大迫傑(右)と設楽悠太(中央)。多くの選手がピンク色のナイキの厚底シューズを着用していた。

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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Takuya Sugiyama

 新型コロナウイルスの影響で、一般参加は中止となった3月1日の東京マラソン。

 しかし、男子五輪代表の最後の1枠をめぐるレースとなるエリートランナーの部に関しては実施が決まっている。

 3枠のうち、昨年のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で2枠は中村匠吾と服部勇馬に決定。

 もう1人は、東京マラソンと3月8日に開催予定のびわ湖毎日マラソンのいずれかで、2時間5分49秒の設定記録を突破した上で、最速のタイムをマークした選手が選ばれる。

 もしこの条件をクリアする選手がいなければ、MGCで3位だった選手が代表になる。

 この2つの選考レースのうち、より注目を集めるのが東京マラソンである。

 2時間5分50秒の日本記録保持者である大迫傑、2時間6分11秒の歴代2位の記録を持つ設楽悠太が出場するからだ。「2強」の対決に関心が集まっている。

「2時間4分台でなければ辞退する」

 ここまで強気な発言で注目を集めてきたのは設楽だ。

 1月、たとえ基準をクリアしても「2時間4分台でなければ辞退する」意向を語り、議論を呼び起こした。

 1月28日の記者会見でも、その意思にかわりはないことを明かした。

「やっぱり自分の言葉に、嘘はつきたくないです」

 根底には、オリンピックに出るからには、戦えるレベルでなければならない、上位を争う力がなければいけないという考えがある。

 次の言葉はそれを示している。

「(2時間)5分台で出ても、期待に応えられない」

 設楽の覚悟が、レースへの関心も高めている。

【次ページ】 MGCについては「悔いはない」。

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