話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
鈴木武蔵+自己主張=得点王の意欲。
「大迫さんと違う自分のスタイルで」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJ.LEAGUE
posted2020/02/20 11:00
ルヴァン杯初戦でフル出場した鈴木武蔵。コンサドーレの初タイトルに向けて、昨年以上に得点量産となるか。
自分からアドバイスすることも。
昨年はチャナティップがゲームメイクを行い、札幌の攻撃面は進化を見せた。今年、マリノスのように阿吽の呼吸で個々の選手がオートマティックに動くことができれば、昨年のマリノスの68得点は十分射程圏内に入るだろう。最低でも昨年のチーム54得点を越えられるはずだ。
そのためには鈴木の活躍が必須になる。
2月11日で26歳となり、中堅世代になった。チームには宮澤裕樹という絶対的なキャプテンがいるが、鈴木は主軸としての自覚を持って攻撃陣を引っ張っていくことが求められる。
「まだまだキャプテンには及ばないけど、昨年よりもみんなとコミュニケーションを取るようになったと思います。戦術面で話し合ったり、攻撃で要求したり、『こうした方がいいよ』とかアドバイスをするようになりました。まぁ、多少は大人になってきたのかな(笑)。勝つためには自分が攻撃面でやらないといけない、いう意識は昨年以上に強いですし、自分のゴールで勝利数を伸ばしたいという気持ちは強いです」
「今年は20点は獲りたい」
今シーズン、鈴木はゴールゲッターとしての役割がさらに大きくなるだろう。新加入のドウグラス・オリベイラは未知数で、ジェイは年齢的に毎試合出場するのが難しい見られるからだ。得点でも、昨年以上の数字が求められる。
「昨年の13点に納得はしていない。目標は15点だったし、チャンスがたくさんあったんで13点以上は獲れたと思う。獲れなかったのは、調子の波があったから。今年も点が獲れない時期があるとしても、波を極力少なくしていきたい。それができれば得点王争いにも食い込んで行けると思う。今年は最低でも2桁、20点は獲りたい」
昨年得点王に輝いた仲川輝人とマルキーニョスのゴール数は、15だった。
鈴木が札幌のエースとしての存在感を見せることができれば、そのスコアは容易に越えられるだろうし、20得点も決して難しくはない。ただ、そのためには昨年の反省を活かし、プレー面での進化を見せていく必要がある。