変わってるな、くらいの自己主張で。

「今年は、まずボックス内の動きを工夫しようと思っています。ジェイがいる時はその動きを見て、次、どこに動けばいいかというのを考えてプレーしたい。昨年それがもうちょっと出来ていればって思っていたんで。昨年は福ちゃん（福森晃斗）から何本か、いいロングパスが来ていたんですけど、ファーストタッチをミスってチャンスをモノにできなかった。今年はそのファーストタッチでしっかりと止めて、ゴールを決めたい。

　あと、たくさんゴールを取っているFWはワンタッチゴールが多いんで、たとえばサイドからのクロスをヘディング一発で仕留めたり、そういうゴールも増やしていきたい。そのためにはその前の動きが大事になるので、その動きの質をより高めていきたいと思っています」

　鈴木の良さは、左右両足、頭のどれでも点が取れるところだ。

　昨シーズンは右利きながら左足で6得点を挙げている。「シュート練習は右ばっかりですけど、左足は力まず、コースを狙って仕留められる」と鈴木は笑みを見せるが、精度はまだまだという。どこで取っても20得点を挙げるペースでいけば日本代表に定着するだろうし、目標とするW杯や海外移籍も見えてくる。

「海外の話を聞くと、あいつ頭おかしいんじゃないかぐらいの自己主張が必要らしいけど、日本でもそれは大事。自分は札幌でもちょっと変わっているなって思われているんで、自己主張して結果を出していきたい。

　やっぱりFWは、結果を残してなんぼなんで。その結果を出すためには日々の練習から意識を高く持ってやっていくしかない。代表では大迫（勇也）さんとは違う自分のスタイルで勝負し、戦っていきたいですね。試合では点をたくさん獲りたい。チーム、そして代表で結果を残すことが、自分の未来に繋がるんで」

　札幌で真のエースとなり、日本代表で絶対的な存在になる。その座を勝ち取るための覚悟はできているようだ。

　2020年は、鈴木にとってその覚悟を結果で示すシーズンになる。