話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
鈴木武蔵+自己主張=得点王の意欲。
「大迫さんと違う自分のスタイルで」
posted2020/02/20 11:00
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph by
J.LEAGUE
昨シーズン、33試合13ゴールとキャリアハイの成績を残した鈴木武蔵。
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下で成長した姿をピッチで披露し、日本代表にも選出された。
そして北海道コンサドーレ札幌では2年目になる今シーズンは、昨年以上の活躍が期待されている。鈴木自身も、その声に応えたいという気持ちが非常に強い。
「今年は、自分の活躍も大事ですけど、昨年ルヴァン杯の決勝で悔しい思いをしたんで、タイトルを獲りたい。それは、みんなそう思っている。まずは開幕戦の柏に勝って、今年の札幌は違うんだぞっていうのを示したい」
悲願のタイトル奪取――。
そのためにチームは、守備の強化に取り組んだ。
ハイプレスの守備、熟成の攻撃。
昨年は49失点と年々増えている失点に歯止めをかけるべく、キャンプ中は相手にハイプレッシャーをかける新しい守備に取り組んだ。
「守備は、90分間プレッシャーを高い位置から掛けて行くというのをやったんですけど、まだこれからですね。前がプレスに行っているのに後ろがついてこなくて前で潰せないとか、DFの裏を一発で取られて失点したりしたんで……。
起きた現象をしっかりと整理して、チーム全体として共通認識を持てたし、目の前の選手に負けずに戦おうということをそれぞれが理解できた。そこは良かったかなと思います。個人的には立ち上がりはどんどんプレッシャーをかけていく方がいいし、あとは対戦相手によって変えるとか、うまくメリハリをつけてやっていければいいかなと思います」
一方、攻撃について鈴木は、「かなりいい」と自信を見せる。
「攻撃については前の選手が変わらないので、昨年よりもコンビネーションで崩すシーンが増えると思う。個々の選手の特徴はお互いに理解しているし、戦術理解度の高さはウチと川崎とマリノスが一番あると思うんで、今シーズンはかなりチャンスも得点も増えると思います」