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失意の五輪落選直後に全日本制覇。
卓球・早田ひな「限界は作らない」。
 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAFLO

posted2020/01/26 20:00

失意の五輪落選直後に全日本制覇。卓球・早田ひな「限界は作らない」。<Number Web> photograph by AFLO

今月19日、初めて全日本選手権の女子シングルス決勝に進出し、優勝を決めた早田。

貪欲に、前を向いて。

 その一歩が、全日本選手権初優勝だった。

 この結果で、今春の世界選手権代表にも選ばれた。

 さらに、東京五輪のバックアップメンバー、つまり補欠に選ばれる可能性もある。

 それも前向きに捉える。

「(伊藤、石川、平野が)どういう思いで練習するのか、緊張感を間近で体験することができるので、選んでいただけたら、成長になると思います」

 選考レースの過程では、苦しそうな表情や言葉が出たこともあった早田は約1年間の競争を経て、一段とたくましさを身にまとうようになった。

 すでに2024年のパリ五輪出場を目標に置く。

 空白を作ることなく、貪欲に、前を向いて変わっていこう、成長していこうとする早田が今後、どのようなプレーを見せるのか。

 約167cmの長身からの強打、攻撃的なスタイルを武器としつつ、さらなる進化を目指すためのスタートを切った。

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