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小林陵侑が即答した「優勝したい」。
ジャンプ週間4位も照準はW杯連覇。
text by
長谷部良太Ryota Hasebe
photograph byAFLO
posted2020/01/10 08:00
小林陵侑は今季のW杯ですでに3勝。総合連覇も射程にとらえる中で後半戦のビッグジャンプに期待したい。
W杯総合連覇へ、ここからが勝負。
連覇が懸かるW杯総合得点ではトップを維持しているものの、2位との差はかなり詰まってしまった。シーズンは3月下旬まで続く。今後はジャンプ週間を初制覇したクバツキや好調のガイガー(ドイツ)、進境著しい21歳のリンビク(ノルウェー)らとの総合王者争いが激しさを増すことになりそうだ。
日本選手として初のジャンプ週間総合連覇を逃したとはいえ、本人は悲観していない。少なくとも、報道陣にはその様子は見せなかった。
――1年ぶりのジャンプ週間。雰囲気は楽しめたか。
「今日は(観客が)何人くらい入ったか知らないですけど、毎回2万人近く入って、楽しかったです」
――注目度の高さを改めて感じたか。
「感じますね」
――もう一度、優勝したいという気持ちも強くなるか。
「優勝したいですね」
後ろで表彰者の名前を呼ぶアナウンスとファンファーレの大きな音が響く中、最後の問いには即答した。
W杯ではあと1勝で、同じ土屋ホーム所属の兼任監督である「レジェンド」葛西紀明が持つ日本男子最多17勝に早くも並ぶ。その記録到達の瞬間も、楽しみに待ちたい。