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アーモンドアイは「ベストな枠順」。
C・ルメールが語る確かな勝算。 

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平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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photograph bySatoshi Hiramatsu

posted2019/12/20 20:00

アーモンドアイは「ベストな枠順」。C・ルメールが語る確かな勝算。<Number Web> photograph by Satoshi Hiramatsu

ルメール騎手は有馬記念では当初フィエールマンに騎乗予定だった。しかし急遽参戦のアーモンドアイを選んだ。

ほぼベストといって良い枠順。

 ちなみにフィエールマンの凱旋門賞(12着)に関しては、レース前にロンシャンの馬場を歩いたルメール騎手が顔をしかめながら次のように言ったのが印象的だった。

「相当ソフトな馬場になっています。お母さんのリュヌドールはこういう馬場も大丈夫だったけど、日本のトラックで走り慣れている馬には正直、難しいかもしれない。それくらい柔らかい馬場です」

――枠順ですが共同会見では『最内の1番や大外でなければ良い』と言われていましたね?

「本当は1番、2番、3番くらいまではあまり歓迎しません。また、コーナーが多いので大外枠で終始外を回らされるのも少し嫌です。だから4番から14番くらいまでならどこでも大丈夫です」

 19日に行われた枠順抽せんの結果、9番枠に決定した。これについては笑みを見せて「真ん中あたりですからね。ほぼベストといって良い枠順だと思います!」と語った。

日本の道悪なら大丈夫と信じている。

――ところで国枝調教師と戦略面は何か話す予定ですか?

「少し打ち合わせ程度には話すかもしれません。でもクニエダ先生はだいたい任せてくれます。細かく指示された事はありません」

――フランスの調教師は結構、細かい指示を出しますよね?

「そうです。フランスではオリビエ(・ペリエ騎手)みたいなトップジョッキーに対してでも調教師が指示するのが当たり前です。僕もいつも言われます。でも大体は『道中は逃げ馬の少し後ろの2~3番手のインで我慢して』という感じ。全部の馬の調教師が大体そう言っています(笑)」

――天気予報を聞いていると、道悪になる可能性もありそうですが、そのあたりはどうでしょうか?

「トサキさん(戸崎圭太騎手)が乗ってシンザン記念を勝った時が結構、悪い馬場でした。僕はあの時、騎乗停止中で乗れなかったのですが、競馬場には行ってレースを見ていました。馬場が悪くて心配したのですが、彼女は全然気にしないで走っていました。フランスの道悪となると分からないけど、日本なら大丈夫と信じています」

【次ページ】 有馬記念でもきっと良い答えを。

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