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アーモンドアイは「ベストな枠順」。
C・ルメールが語る確かな勝算。
posted2019/12/20 20:00
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Satoshi Hiramatsu
12月18日の美浦トレーニングセンター。朝靄に煙る中、有馬記念へ向けたアーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)の最終追い切りが行われた。
手綱をとったのは京都から駆けつけたクリストフ・ルメール騎手。その晩の都内で、食事をしながらこのアーモンドアイの絶対的なパートナーに話を伺った。
――最終追い切りは靄でほとんど見えませんでした。動き自体はいかがでしたか?
ルメール騎手(以下、「」のみ)「先週(11日)も調教に騎乗しました。その時点でも良い動きをしてくれました。今週も大きく良くなっているというわけではありませんけど、良い状態をキープしていると感じました」
――スタンドからは視界不良だったわけですけど、乗っている分には何も問題ありませんでしたか?
「はい。フランスのレゼルヴォワやエーグルで朝靄がひどいとどこを走って良いのか分からなくなる事があります。でも、日本は大丈夫です。美浦だけでなく栗東でも朝靄に見舞われた経験はあるけど、どちらも走るべきコースは分かります。今週も何も問題はありませんでした」
レゼルヴォワやエーグルというのはフランス・シャンティイにある調教場の一角。どちらもラチなどがないため、視界不良となると、どの方角へ向けて走れば良いのか分からなくなるのだ。
――当初は香港への遠征(12月8日の香港カップ)を予定していました。しかし、熱発で回避となったわけですが、この2週、乗ってみてそんな影響は感じられませんでしたか?
「全く影響がありません。香港へ行く予定の時も美浦トレセンでの調教に乗りました。その時も良い感じでした。今回もその時と同じです。教えてもらわなければ熱発したなんて分かりません」