代表取締役も「素晴らしい選手だ！」

　ダコスタは「自分のことのように嬉しいよ。好青年だし、素晴らしい成長を遂げている。チームに力を注いでくれるんだ。アーセナルとのアウェーゲームで2得点を奪うなんて。これから何度も思い出すだろうね」と話した。

　代表取締役のフレディ・ボビッチは「このときをずっと待っていたことだろう。これがきっかけになるだろう。本当に素晴らしい選手なんだ！」と、鎌田の活躍を祝福していた。ドイツメディアの中には「キングカマダ」と称するところも出てきたほどだ。

　フランクフルトはグループリーグ最終戦のギマラエス戦を2－3で落としてしまった。それでもラウンドオブ32に進出できたのは、アーセナルとのアウェー戦で鎌田が2得点を奪い勝利したことが大きかった。

「僕たちはヨーロッパリーグでもったいない試合が多い。リエージュに引き分けておけば決まっていたと思う。自分たちで自分たちの首を絞めている。でも、アウェーで勝てていないなかで、あの1勝は、すごく大きかったかなって思います」

長谷部が語っていた鎌田の成長ぶり。

　鎌田の成長ぶりに、一緒にプレーする長谷部も目を細める。10月のスタンダール・リエージュ戦後には次のように話していた。

「ヨーロッパに来て3年目。いろんな経験をして、間違いなく成長していると思う。大地のような年齢は成長が右肩上がりというか、垂直ぐらいに上がっていくので。今は非常にいい段階にあると思うんです。これから大事なのはとにかく続けて成長していくことだと思う。1シーズン通じてプレーする、さらには何シーズンもプレーするというのが一流の選手だと思うので。そこが、彼の楽しみなところだと思います」

　さらなる成長へ向けての挑戦は、すでに始まっている。苦しい台所事情のチーム内で得点源としての期待も大きくなっている。リーグのヘルタ・ベルリン戦ではVAR判定でゴールを取り消されたが、コスティッチからの折り返しに走り込んでネットを揺らした。

　ギマラエス戦では同じような形から今度はしっかりとゴールをマーク。シュートにより絡んでいくために、味方選手への要求も口にするようになってきている。

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