サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
原口元気が代表から持ち帰った宿題。
「結果が出せない選手は入れ替わる」
posted2019/11/30 11:30
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
AFLO
手応えと、悔しさ――。その両方を得られたのは幸せなことである。
両極端の要素が手に入れば、その間のものは後から自然と付いてくる。そして何より、それらは日々の戦いに臨む活力になる。
11月25日のダルムシュタット戦。原口元気はハノーファーで10番を背負っての公式戦43試合目にして、初めてのゴールを決めた。CKからの流れの中から、上手く反応してのシュートだった。
磨いていたFKという新しい武器。
さかのぼること約10日前。
11月14日のキルギス代表とのW杯アジア2次予選でも、原口はゴールを決めている。代表で2度目となるFKからのゴールは、決して偶然の産物ではなかった。
この直前のハノーファーでの試合で、アシフ・サリッチ暫定監督(直前にミルコ・スロムカ監督が解任されていたため)から、セットプレーのキッカーを任されていた。そのハイデンハイム戦ではゴールに結びつけることはできなかったが、CK2本とFK2本を任された。
「たまたまいつもキッカーをやっていた選手がいなかったのはあるけど、練習をしていたからね。それなりのボールを蹴れていたとは思うし、そもそも自分は武器を増やさないといけないなと常に考えているから。FKの練習はいくらやってもほとんど疲れないし、そうやって自分はキックの質も上げていかないと!」
キルギス戦の貴重なだめ押し点となったFKからのゴールは、日常で磨いていたから生まれたのだ。