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フラメンゴ火災の悲劇から9カ月後、
親友にU-17W杯優勝を捧げたラザロ。
 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byGetty Images

posted2019/11/25 10:30

フラメンゴ火災の悲劇から9カ月後、親友にU-17W杯優勝を捧げたラザロ。<Number Web> photograph by Getty Images

U-17W杯でスーパーサブとして大仕事したラザロ(右)。悲劇に襲われたフラメンゴの希望の星となれるか。

決勝から2日後、トップの練習に。

 U-17W杯決勝の2日後、ラザロはフラメンゴのトップチームの練習に初参加した。ジョルジュ・ジェズス監督は、「彼のことは、以前から知っている。非常に興味深い選手で、いずれ試合で試してみたい」と語る。

 年齢別の全国選手権、さらにはW杯で結果を出した。超名門クラブでプロ契約を結び、デビューするのも時間の問題――。ラザロは、かつて自分とリケルモらが望んだキャリアをそっくりそのまま歩みつつある。

 もちろん今後、ラザロが選手として大成するかどうかはわからない。しかし、確かなことがある。

 それは、彼が火災事故で犠牲になった友人たちのことを決して忘れず、「彼らの分までやってやる」という強い気持ちでプレーし、ひとつひとつのゴールを彼らに捧げること。

 これだけは、絶対に間違いない。

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