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J1出場1試合で、ACL決勝の大舞台へ。
浦和の控えGK福島春樹の拠りどころ。 

text by

石倉利英

石倉利英Toshihide Ishikura

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photograph byGetty Images

posted2019/11/08 11:00

J1出場1試合で、ACL決勝の大舞台へ。浦和の控えGK福島春樹の拠りどころ。<Number Web> photograph by Getty Images

第31節鹿島アントラーズ戦でJ1デビューを飾ったGK福島春樹。プロ4年目、ACL決勝という大きなチャンスが巡ってきた。

土田氏も感じた福島の成長。

 広島戦の3日後、11月1日の第30節鹿島アントラーズ戦で福島は待望のJ1デビューを果たす。13分過ぎに相手のロングパスを足で正確に処理し、19分過ぎには右からのシュートをしっかりキャッチした。後半に失点して0-1で敗れたものの、現地で試合を見た土田氏は成長ぶりを感じたという。

「キックオフから10分以上もボールに触らない、難しいスタートでしたが、19分過ぎのシュートも正面でキャッチしたし、確実にやるべきプレーを、確実にやっていました。ボールが来ないときも次のプレーを想定しながら動き、きちんと準備していた。失点シーンも最初のシュートはよく止めたし、敗れはしましたが、良かったと思いますよ」

『試運転』を済ませたとはいえ、J1出場1試合のみで臨む敵地での第1戦。簡単な戦いになるはずがない90分間で福島の拠りどころとなるのは、鳥取での経験と、浦和での鍛錬の日々だろう。

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 土田氏もサウジアラビアに赴き、愛弟子のプレーを見守る。

「彼にとっては、やってきたことの答えが出る場所。良いプレーをしよう、認めてもらおう、といった表面的なことではなく、確実にやるべきプレーを、確実にやっていけば、自然と良いプレーになると思います。空回りしたり、落ち着いてできなかったりしても、それが普通。どんなプレーを見せるのか楽しみですよ」

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