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大リーグ新トレンドの「先発3人制」。
救援投手への負担は増すばかり。

posted2019/11/03 09:00

 
大リーグ新トレンドの「先発3人制」。救援投手への負担は増すばかり。<Number Web> photograph by Getty Images

1つのシリーズで、クローザーで投球した翌日に同じ投手が先発したのは、1924年以来。実に95年ぶりの記録を作ったアストロズのピーコック。

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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 ポストシーズンの戦術、戦略が、特に投手起用に関して、着実に変わってきた。

 先発完投など、遠い昔の話。

 過去数年は、球数が100球にも満たない先発投手が5回前後でマウンドを譲り、最終的には救援投手次第で、雌雄を決する傾向は強くなった。

「短期決戦」とは言うものの、メジャーのポストシーズンは、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、そしてワールドシリーズ(WS)と、最大19試合。ワイルドカードから勝ち上がると、約1カ月間、計20試合の長丁場を戦う可能性がある。負ければ終わり、の一戦必勝の厳しさがある一方で、最後まで勝ち続けるための中期的な戦略も必要となる。

 となると、先発投手をできる限り長く引っ張って、無理をさせることは最善ではない。

 その結果、「先発3人制」が、定着し始めた。

先発に頼らず「27アウト」を取る。

 その背景として、近年、球界全体に定着した「オープナー」「ブルペンゲーム」の戦術があることは言うまでもない。

 先発投手に頼ることなく、救援投手だけで「27アウト」を取るために逆算し、目まぐるしく継投する策が、頻繁に見られるようになった。

 データ分析の細分化が進み、先発投手が初回に失点、さらに打順が3巡目になると痛打される傾向が多いことからも、力で圧倒できる救援投手を初回の上位打線にぶつけることで、試合の序盤で流れを作るのが目的とされてきた。

 ただ、現段階で、その「正否」は依然として不透明と言っていい。

【次ページ】 ポストシーズンでオープナー対決。

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田中将大
ニューヨーク・ヤンキース

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