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大リーグ新トレンドの「先発3人制」。
救援投手への負担は増すばかり。
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byGetty Images
posted2019/11/03 09:00
1つのシリーズで、クローザーで投球した翌日に同じ投手が先発したのは、1924年以来。実に95年ぶりの記録を作ったアストロズのピーコック。
待遇面の不均衡が年々開いている。
ただ、現実的には、救援投手への負担が増大していることは否定のしようがない。
今や、マックス・シャーザー(ナショナルズ)、グリンキーら先発投手のトップクラスの年俸が30億円を超える一方で、救援投手はメランソン(ブレーブス)の1900万ドル(約20億円)が最高クラス。同じ投手陣でも、待遇面での不均衡さが、年々、際立ちはじめている事実も見逃せない。
それでも、シーズン中だけでなく、ポストシーズンに入れば、より救援陣への負担が増え続け、「抑えて当然、打たれて叩かれる」という実情は変わらない。
投手の分業化だけでなく、戦術、戦略の変化がさらに進むのであれば、今後は、クローザーのセーブ数、セットアッパーのホールド数だけでなく、救援投手の評価方法を見直す必要があるのではないだろうか。