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悔しがる稲垣、飛ぶバレット……。
ラグビーW杯ベスト8の激闘シーン。
posted2019/10/27 11:50
text by
涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui
photograph by
Richard Heathcote / World Rugby via Getty Images
イングランド、ニュージーランド、ウェールズ、そして日本を破った南アフリカ。優勝候補と目された強豪がベスト4に顔を揃えたラグビーワールドカップ。日本列島を沸かせてきた大会も残りわずかとなり、4年に一度の祭典はクライマックスを迎えている。
この大会を日本で取材を続けてきた、海外メディアのジャーナリストやフォトグラファーは、これらベスト8の試合をどのようにとらえたのだろうか?
NumberWebでは大会期間中、世界的なフォトエージェンシーであるGetty Images(ゲッティイメージズ)が撮影した膨大な写真の中から、カメラマンがセレクトした作品を紹介。試合をもっとも近くで見ているフォトグラファーが心を動かされた瞬間や、テレビ画面からは伝わらない大会の盛り上がりを伝えていく。
短期集中連載第3回目のカメラマンは、リチャード・ヒースコート氏。カメラマンとしてサッカーW杯やオリンピックのほかに、4大大会やライダーズカップを含むゴルフを主な活躍のフィールドにしている。ヒースコート氏の選んだ写真とコメントをお送りする。
ファンも初めて戦ったベスト8。
10月20日 東京スタジアム
準々決勝/日本vs.南アフリカ
日本のファンは大会開幕からずっとブレイブブロッサムズに熱烈な声援を送っていた。最後となってしまった準々決勝でもスタンドではチーム愛が燃えたぎっており、彼らファンの熱量によって、選手たちがどれだけ国民に感動と勇気を与えたかがピッチにいてよく分かった。
この写真ではサクラのエンブレムを掲げたボーリングのピンの衣装を着て、ニュージーランド代表の民族舞踊“ハカ”のような表情をしているのが印象的だ。コミカルな雰囲気の中にも、彼らが選手たち共に戦っていきたことを表している1枚だ。