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大坂なおみと新世代女王候補が激突!
賞金大幅増のWTAファイナルズ展望。
text by
山口奈緒美Naomi Yamaguchi
photograph byAP/AFLO
posted2019/10/25 11:00
中国オープンで初対戦した大坂なおみ(左)とアンドレスク。WTAファイナルズの舞台でも熱戦を期待したい。
大坂とそれぞれの対戦成績は?
ラウンドロビンのグループ分けがまだ決まっていないので、ひとまず大坂と他の出場者との相性を全て見てみる。
vs.バーティ 2勝2敗(今季1勝0敗)
vs.プリスコバ 2勝2敗(今季1勝0敗)
vs.ハレプ 1勝4敗(今季対戦なし)
vs.アンドレスク 1勝0敗(今季1勝0敗)
vs.クビトバ 1勝0敗(今季1勝0敗)
vs.スビトリーナ 3勝3敗(今季1勝0敗)
vs.ベンチッチ 1勝3敗(今季0勝3敗)
ハレプとベンチッチには分が悪いが、勝ったことのない相手はいない。とにかく、本命のいない大会と言っていいだろう。
シンガポールでの5年間も毎年チャンピオンが異なった。古い順に、セリーナ・ウィリアムズ、アグニェスカ・ラドワンスカ、ドミニカ・チブルコバ、ウォズニアッキ、そして昨年のスビトリーナ。セリーナとウォズニアッキ以外はグランドスラム優勝も世界1位も経験したことがない。
また、このうち昨年優勝のスビトリーナ以外は今年の深センの舞台にはいない。すべてこの数年間の混沌とした勢力関係の表れだ。
エキサイティングな勝負を期待するとともに、ファッションなど美的要素も絡めた女子テニスの魅力が存分に発揮されることを願う。