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2019年ドラ1の12人、アマでの記録。
奥川、佐々木、森下以外も多士済々。 

text by

広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byHideki Sugiyama

posted2019/10/21 08:00

2019年ドラ1の12人、アマでの記録。奥川、佐々木、森下以外も多士済々。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

この夏の甲子園で一躍スターとなった奥川恭伸。ヤクルトスワローズでどんなピッチングを見せてくれるか。

DeNA森、西武・宮川の成績は……。

〇横浜DeNAベイスターズ
森敬斗 内野手 桐蔭学園高校(神奈川県)

右/左 175cm75kg 2002年1月28日生
・甲子園戦績
2019年春
1試4打3安0本1点 打率.750

 甲子園は3年春のセンバツ1回戦で啓新高校戦で敗れた。桐蔭学園高校から大学経由のドラフト1位には小桧山雅仁(慶応大-日本石油-横浜)、高橋由伸(慶応大-巨人)などがいるが、高校から直でのドラ1は初めてだ。

〇福岡ソフトバンクホークス
佐藤直樹 外野手 JR西日本

右/右 177cm78kg 1998年9月3日生
・甲子園戦績 報徳学園高校(兵庫県)
(本大会の戦績なし)
・社会人戦績(都市対抗)補強出場含む
2018年
3試8打1安0本1点 打率.125
2019年
3試14打6安0本3点 打率.429
通算
6試22打7安0本4点 打率.318 

 社会人で活躍する前、夏の高校時代は兵庫県大会で2014、’15年は準々決勝、2016年は準決勝で敗退している。

〇読売ジャイアンツ
堀田賢慎 投手 青森山田高校(青森県)

右/右 185cm80kg 2001年5月21日生
・甲子園戦績
(本大会の戦績なし)

 高校時代は2017年は決勝、'18年は準決勝、'19年は3回戦で敗退。負けた相手はすべて八戸学院光星高校だった。

〇埼玉西武ライオンズ
宮川哲 投手 東芝

右/右 177cm83kg 1995年10月10日生
・甲子園戦績 東海大山形高校(山形県)
(本大会の戦績なし)

・関甲新学生野球連盟戦績(春秋通算)
上武大学通算
27試13勝0敗115回
115三振32四死 

・社会人戦績(都市対抗、日本選手権)
2018年
1試1勝0敗7.1回8三振0四死 自責点3
2019年
2試0勝0敗9.2回11三振6四死 自責点4
社会人通算
3試1勝0敗17回19三振6四死 自責点7
防御率3.71 

 高校時代は夏の山形県大会で2011年準々決勝、'12年は3回戦、'13年は準々決勝で敗退している。しかし上武大学時代は2017年の春秋シーズン連続で最多勝とベストナインを獲得。社会人でも実績を残しての指名となった。

 甲子園で華々しく活躍した奥川らの一方で、森下や宮川のように大学や社会人を回って実力を伸ばした選手もいる。

 高校生の場合、甲子園に出場していないと情報量はぐっと減る。メディアの評価、スカウトの鑑識眼頼みということになる。

 大学はかつてはリーグ間の戦力格差が大きかったが、今では東京六大学が最強ではなく、地方の新興リーグ、新興大学からも逸材が出るようになった。

 社会人は、今年は指名選手が10人と少なかったが、高校―大学―社会人という従来のルートとともに高校―社会人というルートの選手も目立つようになった。

 ドラ1で入った選手のプレッシャーは大きい。最初にプロの舞台で名乗りを上げるのは誰だろうか?

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