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オカダ・カズチカと飯伏幸太の計画。
ベルトをめぐる金と銀のメダル論争。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2019/10/17 11:30
G1優勝者として1.4東京ドームでのIWGPヘビー級挑戦権を持つ飯伏幸太。IWGPの通算防衛回数記録を持つオカダ・カズチカにどこまで通用するか?
1月4日にIWGP。翌日にダブルタイトル!?
飯伏は言い出しっぺの内藤哲也とは違う意味で「2冠」を語る。
「ボクはすごく尊敬しているというか、IWGPヘビー級のベルトっていうのは、やっぱり最強の人が巻くベルト。そういう意味では、IWGPヘビー級のベルトも金メダル。でも、インターコンチのベルトは最高の意味で金メダルだと思っている。ボクはどっちも金メダルだと思っているんで、どっちも欲しいです」
絵に描いた餅に過ぎないかもしれないが、飯伏のプランはこうだ。
「ボクにとって理想的なのは、1月4日にIWGPヘビー級のタイトルマッチを勝って、そのまんま次の日にIWGPヘビー級とインターコンチネンタルのダブルタイトルをやるのがベストかなと」
「オレは必ず東京ドーム、超満員、やります」
オカダは王者らしく視点を変える。
「今まで超満員、超満員って言っていましたけど、ホントに熱い戦いを見せていれば、いつか超満員になるだろうと思って。そんな甘いものではないです。プロレスが盛り上がっているんだとなっている中で、東京ドームを超満員にしないといけない。(両国国技館の控室に)戻ろうと思って客席を見た瞬間に、あ、これはやっぱりお客さんの前で宣言しないとダメだな、と思いました」
オカダはプロレスを外からも見ている。
「本当にみんながプロレスってもののすごさ、素晴らしさってものを知っている中で、プロレス、すごいでしょ、と。今、ラグビーも盛り上がっていますし、いろいろなスポーツで盛り上がっている中で、やっぱりすごい盛り上げっていうものをボク達も見せないと。
負けたままっていうのは悔しいんで、プロレスの底力ってのを見せたいので、ああやってお客さんの前で宣言した。そしてオレは必ず東京ドーム、超満員、やります。必ずやります」