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オカダ・カズチカと飯伏幸太の計画。
ベルトをめぐる金と銀のメダル論争。
posted2019/10/17 11:30
text by
原悦生Essei Hara
photograph by
Essei Hara
東京ドームで2020年1月4日に行われるIWGPヘビー級選手権はオカダ・カズチカvs.飯伏幸太に決定した。
翌5日にも新日本プロレスは東京ドームで連戦となるが、オカダは「防衛戦をやれと言われればやる」と連夜のIWGP王座防衛戦を否定しなかった。
10月14日の両国国技館でオカダはSANADAを倒してIWGP王座を防衛した。「ライバル」に苦しめられたが、スタミナで圧倒し、新技とも言える変形のパイルドライバーからレインメーカーで押さえこんだ。
一方、同日、夏のG1クライマックス優勝者として、IWGP王座挑戦権利証を保持していた飯伏はEVILにヒザを叩き込んで勝利した。
「銀メダルを欲しがるのはおかしい」
ここで、ちょっとした「金メダル論争」が勃発した。
「金メダルを持っていて、銀メダルを欲しがるのはおかしい」とオカダはインターコンチネンタル王座にはまったく興味を示さないばかりか、丸腰のまま「2冠」を口にする飯伏に釘をさすように語った。
「ボクはこの(IWGPヘビーの)ベルト1本でしかやって来てないですし、まあタッグはありますけど、他のベルトには挑戦したこともないです。もしかしたら、インターコンチにもインターコンチなりの魅力があるのかもしれないですけれど、ボクにはとてもそれが魅力的には見えない。
まあ、過去にインターコンチを、本当にヘビー以上の魅力的なベルトにした人もいますが、そういうことが今のインターコンチにはできてないんじゃないかなと思うので、ボクはやっぱりこのIWGPが、最強で最高だと思っています」