沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
凱旋門賞のド本命はエネイブル。
日本馬にもチャンスはあるが……。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byAFLO
posted2019/10/05 20:00
5歳になってもエネイブルの強さはまったく衰えていない。2019年は3戦全勝、この怪物にスキはあるのか。
日本馬にもチャンスはある。
これまでは東西のトレセンで輸出検疫を行っていたのだが、天栄でもそれを行えるようになった。ドバイターフを勝ったアーモンドアイも、ここで着地検査を行った。
馬の移動パターンとリズムを極力普段どおりにし、環境が変わることのストレスを軽減するために、吉田勝已代表が発案したオペレーションだ。
天栄で検疫を行えるようになったことにより、ブラストワンピースとフィエールマンは、厩舎の枠を越えた「チームノーザンファーム」としてともに動くことが可能になった。高いレベルで能力の拮抗した馬が、ともに常歩で運動をするだけでも、互いの強さが伝染し合うような効果があることは、つとに知られている。
ともに強くなっているであろうブラストワンピースとフィエールマン、そして、馬場悪化を苦にしないキセキにも、けっしてチャンスがないわけではない。
今回はエネイブルを◎とするだけで、他馬には印をつけない。エネイブルから馬連とワイドで日本馬3頭に流した馬券を「応援馬券」として、発走を待ちたい。