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ポストシーズン中はスタバがタダに!
前田健太はロスのために腕を振る。
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byKYODO
posted2019/10/04 20:30
ポストシーズン初登板で初ホールドを上げたドジャースの前田健太。ベンチに温かく迎え入れられる。
涙ながらにファンが握手を。
同じようなことが過去にもあった。'02年から'07年までセントルイス・カージナルスに所属し、名脇役として'06年の世界一に貢献した田口壮もセントルイスの街で愛されていた。
「あなたのおかげでカージナルスは世界一になることが出来た」と、涙ながらにファンから握手を求められたこともあった。
メジャーで頑張る日本人選手にとって、これほど嬉しいファンとのやりとりもない。
「ケンタには重要な局面で投げてもらう」
'88年以来、31年ぶりの世界一を目指すロサンゼルス・ドジャース。今ポストシーズンもマエケンは救援の役回りを受け入れ、チームの為に腕を振る。
デーブ・ロバーツ監督は「ケンタには重要な局面で投げてもらう」と、全幅の信頼を置き、本調子でない守護神ケンリー・ジャンセンの出来次第ではクローザー起用も十分に考えられる。
過去2年間の救援登板では17回1/3を投げ、防御率2.08、奪三振率は10.38。ここぞで三振を奪える強みと抜群の安定感はマエケンの強みだ。
「プレーオフになると別物というか、違う緊張感とプレッシャーをすごく感じる。まぁでも、緊張感とかプレッシャーがあったほうがスピードが上がったり、いつも以上の力が出るということはあると思う。いつも以上の力が出せるようにしっかり準備したい」
スターバックスからご馳走になるコーヒーは果たしてこの10月は何杯になるのだろうか。悲願に向け、マエケンの戦いが始まった。