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ポストシーズン中はスタバがタダに!
前田健太はロスのために腕を振る。
posted2019/10/04 20:30
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
KYODO
「ミルウォーキーはあんまり日本食がないので、ワシントンの方が食事としてはいいですね」
入団以来4年連続でポストシーズン進出を果たしたドジャースの前田健太は地区シリーズの相手がワシントン・ナショナルズに決まるとジョークを交えてこう言った。
遠征地の食事は選手にとっては楽しみのひとつ。以前はミルウォーキーにも、日本人メジャーリーガーの胃袋を満たしてくれる日本食レストランがあったが、数年前に閉店してしまった。
チョイスが多い街ではなかった上に“頼みの綱”がなくなってしまっては遠征地としての魅力には欠ける。
ワシントンのお勧めレストランは?
その一方でアメリカ合衆国の首都であり、政治の中心を担うワシントンD.C.には世界各国の要人が集まることからレストランも米国屈指のレベルを誇る。三つ星クラスの超高級店からテイクアウトの庶民の味まで幅広く世界の味を楽しむことができる。
日本食のレベルも申し分なく食事という観点から考えれば、マエケンがナショナルズを歓迎するのは当然のことと言えた。
この話にはおまけもついた。食いしん坊の30代半ばのある記者がワシントンのお勧めレストランを囲み取材でマエケンに聞いた。
マエケンは笑いながら、こういなした。
「それはちょっと教えられない(笑)。……シェイクシャックです!(チーム)ホテル横にある。シェイクシャックはハンバーガーです。最後に素晴らしい質問ありがとうございます(笑)」
10月の戦いを控え、このリラックスムード。海を渡って早4年。毎年、緊張の戦いに身を置き、高いレベルでチームに貢献して来た男の貫禄を感じた瞬間でもあった。