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ロケッツHCが語る優勝への青写真と
日本人NBAプレーヤーへの期待。
posted2019/10/01 11:40
text by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph by
Getty Images
10月8、10日、さいたまスーパーアリーナで2003年以来、16年ぶりにNBAジャパンゲームズが開催される。
来日するのはNBA屈指の強豪であるヒューストン・ロケッツと、創設24シーズン目の昨季、カナダ初のNBAチャンピオンとなったトロント・ラプターズ。同ゲームを前にロケッツのマイク・ダントーニヘッドコーチ(HC)が激戦必至の同カードへの意気込みを語った。
「まずは、もうすぐシーズンが開幕するということがとても楽しみです。日本に行ってプレーすることは、選手たちにとってとても良い経験になる。行ったことがない選手は特にね。彼ら(ラプターズ)はディフェンディングチャンピオンで、昨季は素晴らしいシーズンを送りました。(ファイナルMVPの)カワイ・レナードを失いはしましたが、今季も素晴らしい選手が揃っていますから良いチームになると思いますし、対戦を楽しみにしています」
実力者ウエストブルックの獲得。
このジャパンゲームズでダントーニHCが掲げているテーマがある。
「コンディショニングも当然そうですし、ジェームズ(・ハーデン)とラス(ラッセル・ウエストブルック)の連携や、それに対して周りの選手たちがどのように反応するのかを確認したいですね。どれだけの速さでプレーできているのかも。コーチとしては基本的にすべての部分をしっかりとチェックしたいという気持ちです」
ロケッツはNBAプレーオフで過去2季連続ゴールデンステート・ウォリアーズに敗れているが、ウエスタン・カンファレンスで一昨季はリーグトップ&フランチャイズ史上ベストとなる65勝17敗、昨季も53勝29敗と好成績を残してきた。
悲願のNBAファイナル優勝に向けて、今夏は直近2シーズンで司令塔を務めたクリス・ポールと複数のドラフト1巡目指名権を手放し、オクラホマシティ・サンダーから、リーグ屈指の実力者であるウエストブルックを獲得するビッグトレードに踏み切った。
エースのハーデンを筆頭に、エリック・ゴードン、クリント・カペラにウエストブルックという強力なコアを形成。指揮官も「ラスは他の選手が持っていないレベルの身体能力を持ち合わせています。チームとしてもっと速くプレーしたいという思いがあったのですが、彼が加わったことでそれが実現できるのではないか」と大きな期待を寄せている。