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新スプリント王者は世界的な名血統。
ルメールは最高の気分で凱旋門賞へ。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2019/09/30 11:40
中山の直線は短いが、タワーオブロンドンとルメールの手にかかればピッタリ届いたところがゴールだった。
世界的な血統の名馬が現れた。
シンコウエルメスの孫のなかには、'16年の皐月賞馬ディーマジェスティなどもいる。
シンコウエルメスの兄ジェネラスは'91年の英愛の両ダービーとキングジョージⅥ&クイーンエリザベスSを勝った名馬だ。
そして、シンコウエルメスの母系には「鉄の女」と呼ばれ来日経験もあるトリプティクがいて、その姉トレヴィラの曾孫には、'13年の凱旋門賞でオルフェーヴルとキズナを下した女傑トレヴがいる。
要は、タワーオブロンドンの母系は、世界的に活力のある血脈なのだ。
ダーレージャパンファームのハリー・スウィーニー代表によると、今後は海外のGIも視野に入れているという。
スケールの大きな新・スプリント王が誕生した。