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鹿島がアウェイゴール差でACL敗退。
土居聖真が悔いた「ただのいい試合」。
posted2019/09/19 11:50
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph by
Getty Images
またも広州にアウェイゴールの差で鹿島は敗れた。
9月18日カシマスタジアム、ACL準々決勝セカンドレグ。セットプレーが試合の鍵になるという大岩剛監督の言葉通り前半40分にコーナーキックから先制点を許したが、その後は圧倒的に試合を支配して51分に同点に追いつく。しかし追加点が奪えず、1-1で試合は終了。アウェイゴールの差によって鹿島は勝ち上がることができなかった。
2017年にラウンド16で広州恒大と対決したときも、今回と同じく第2戦をホームで戦った。その時も合計スコアは2-2だったが、アウェイゴールの差で敗退している。
そして今回、高温多湿の広州での第1戦後、「アウェイゴールを奪えなかったのは残念ですが、第2戦では勝てばいい。シンプルに考えられる。ホームでの試合には絶対的な自信がある」と三竿健斗は語っていた。
鹿島の意識には「4冠」があった。
その試合から約1カ月間、ルヴァンカップ2試合とリーグ戦2試合を戦って3勝1分と好調を維持し、リーグでは、首位のFC東京との直接対決に勝利して勝ち点差1まで詰め寄った。
負傷離脱していた選手たちも続々復帰し、夏に3人の主力選手がチームを去ったものの、上田綺世や小泉慶などの新加入選手も即戦力として活躍している。
リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯、そしてACLと、「4冠獲得」を口にする選手も少なくなかった。チームの空気は上向き。「3連覇した時のチームと比べれば、まだまだだけど、それでもいい状態にある」と内田篤人キャプテンも語っていた。
しかしFC東京戦で、三竿と白崎凌兵が負傷していた。今季から鹿島に復帰し、成長を見せていたDFブエノも、外国人枠に制限のあるACLでは未登録。チームを牽引していた3選手を欠いた状態で広州戦を迎えることになった。