サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
11カ月ぶりカルテットと久保建英。
W杯予選へ向けて理想的な2-0勝利。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byTakuya Sugiyama
posted2019/09/06 12:00
やはり日本の1点目は大迫勇也が生み出した。2列目の競争は激化しているが、1トップは1強状態だ。
パラグアイ相手の2-0はちょうどいい。
直前のテストマッチにも、目を向けるべきである。
シンガポール戦の5日前のイラク戦で、当時のヴァイッド・ハリルホジッチが率いる日本は4-0で快勝した。試合後の指揮官は「かなり良い試合をした。選手にブラボーと言いたい」と話した。
ここで準備万端の雰囲気が出来上がったことも、格下と勝ち点1を分け合うことにつながった。チーム内にもチームを取り巻く周囲にも、危機感が薄れてしまったのだ。
だとすれば、パラグアイ相手の2-0は悪くない。
「W杯予選はまた違ったプレッシャーがある。どんな試合でも難しくなる」と森保監督は言う。勝ってなお課題が浮上しているぐらいが、この試合のバランスとしては理想的なのだ。