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こじれたままのネイマール移籍問題。
バルサ、レアル、PSGの誰が得する? 

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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photograph byUniphoto Press

posted2019/08/30 11:40

こじれたままのネイマール移籍問題。バルサ、レアル、PSGの誰が得する?<Number Web> photograph by Uniphoto Press

トラブルメーカーのイメージがついて回るネイマール。本人の希望と言われるバルサ復帰は本当に実現するのか。

バルベルデは獲得を求めてない?

 この原稿を書いている時点では、約200億円の支払い回数やデンベレの貸し出しで折り合いがつけば、ネイマールはリーガに戻ってくると見られている。

 バルサ、パリSG、R・マドリーのファンを長くやきもきさせてきた案件は、ここに来てようやく解決しそうだ——が、決着がつくのは移籍の件だけ。バルサのネイマール問題はまだまだ終わらない。

 というのも、強化担当やバルベルデ監督がネイマールを求めたことは一度もないからだ。両者は時間をかけて今季のチームを設計し、必要な補強を慎重に行なってきた。クラブの意思で獲得したネイマールをねじ込まれると、バルベルデは自らのプランをもう一度考え直さないといけない。

 クラブ元役員は「財政面の持続可能性とチームに関する基本方針が危機に晒されている。ネイマールの再獲得がバルサに利することは何もない」と警鐘を鳴らしている。

つきまとう足の怪我のリスク。

 バルベルデがネイマールありのチーム構築に成功したとして、もうひとつの懸念事項は彼の足である。

 パリSGのチームドクターを務めていたローランド医師は「ネイマールの足は細すぎる。(2018年2月と'19年1月に骨折)第5中足骨を再び折る可能性は高い」と、8月半ばに『ル・パリジャン』紙で語っている。

 もともとネイマール抜きで考えてきたチームだから、彼1人が長期欠場してもそれほど困らないだろうが、クラブ財政を揺るがすリスクを冒してまで獲った選手が、怪我によりピッチで活躍しないというのも……。

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