“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER

「僕に柏からオファーが来るなんて」
“代役”川口尚紀が掴み始めた自信。

posted2019/08/31 08:00

 
「僕に柏からオファーが来るなんて」“代役”川口尚紀が掴み始めた自信。<Number Web> photograph by Takahito Ando

7月31日に柏へ加入した川口尚紀(中央)。岐阜戦ではクリスティアーノのスーパーゴールをアシストするなど、早くもチームにフィットし始めている。

text by

安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

PROFILE

photograph by

Takahito Ando

 J2第29節FC岐阜vs.柏レイソル。この一戦で柏は岐阜を4−0で下し、破竹の11連勝を飾った。

 この試合の先制ゴールとなったのが、7分のクリスティアーノの強烈なミドルシュートだ。そのシュートの凄さゆえに、このゴールシーンばかりが注目されるが、そのクリスティアーノにラストパスを送ったのは7月31日に新加入したばかりのDF川口尚紀。このプレーは彼が柏に来て初めて決めた「アシスト」だった。

「ようやく点に絡むことができたと思います。あれはクリスのスーパーゴールだけど、クリスにボールを繋げるまで、自分の意図通りにプレーできました。それは本当に嬉しかった」

 柏に加入後、4試合連続で右サイドバックとしてスタメン出場した川口は、常に自身の前方にいるクリスティアーノの動きに目を光らせていた。

エースに繋げたインターセプト。

 ゴールシーン、川口はまずクリスティアーノが相手の左サイドバックにプレスにいく姿を捉える。次の瞬間、ボールを受けに下がった岐阜MF塚川孝輝と、それにプレスにいく柏のFW江坂任の動きを見た。

「落ちてきたボランチの塚川選手にパスが出ると思ったので視線を送ったら、塚川選手がチラッと僕がいるサイドを見た。その視線の先に岐阜の馬場(賢治)選手がいたので、(塚川は)馬場選手に縦パスを出してくると確信した」

 塚川がダイレクトで馬場に縦パスを送ったのを見て猛ダッシュをすると、「スライディングで飛び込めば間に合うと思ったし、最初にパスを出した選手が前に出てきていたので、クリスが完全にフリーだった。スライディングしてダイレクトでクリスに出せばチャンスになると思った」と、インターセプトのボールをクリスティアーノの足元にピタリと預けた。

「一連のプレーで一切の躊躇はなかったです。でも、あんなすごいシュートが決まるとは思っていなかった(笑)」

 確かにクリスティアーノのシュートはとてつもないゴールだった。だが、完全にフリーで前向きにボールを受けることができたからこそ、落ち着いてシュートを狙うことができたのだ。

【次ページ】 ようやく表情が明るくなった。

1 2 3 4 5 NEXT

この記事にコメントする

利用規約を遵守の上、ご投稿ください。

川口尚紀
柏レイソル

Jリーグの前後のコラム

ページトップ