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野球人口の急減が日米で進行中。
MLBは対策に本気、では日本は? 

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ナガオ勝司

ナガオ勝司Katsushi Nagao

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posted2019/08/26 08:00

野球人口の急減が日米で進行中。MLBは対策に本気、では日本は?<Number Web> photograph by Getty Images

野球少年たちに夢を与えるのはメジャーリーガーの仕事である。ダルビッシュ有も、その仕事を楽しんでいる。

アメリカでも、野球人口は減少中。

 自身も元リトルリーガーであるコミッショナーは、「プロアマ交流」をとても積極的に推し進めている。

 目的はもちろん、米野球界の「底辺拡大」である。

 どうしてアメリカのプロ野球は、「底辺拡大」に動くのか?

 それは彼らがすでに、ベースボールが「National Pastime(国民的娯楽)」と呼ばれていた時代が、終わって久しいということを知っているからだ。

 テレビの視聴率ではアメリカン・フットボールやバスケットボールに凌駕され、競技人口でも(信じられないかも知れないが)サッカーに押され気味なのが現状だ。

 このまま何もしなければ、競技人口はどんどん減り続ける。

 結局のところ、メジャーリーグは必死なのだ。

 リトルリーグへの支援活動も、ソフトボールやアメリカン・リージョン(13歳から19歳のアマチュア野球)などへの支援活動も、すべては野球という名の一大産業の未来を考えての行動である。

野球人口が減れば、未来はない。

 未成年の野球選手を「見世物」的に扱うことに関しては批判的な意見もあるし、少年野球の選手をヒーローとして崇めることに抵抗感がある人もいる。

 しかし、若い世代が「野球離れ」してしまえばプロ野球に未来などない。

 そして、その現実に真摯に向き合っているのがコミッショナー自身であり、それゆえに彼の次の言葉がとてもリアルに感じられる。

「若い選手やファンがこのゲームに向き合うことに対し、メジャーリーグには大きな責任があります」

 野球の未来に対するメジャーリーグの責任。

 高校野球の在り方や、競技人口の減少がニュースになる昨今、日本のメジャーリーグ=プロ野球には、どんな責任があるのだろう――。

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