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鈴木優磨、鹿島での17年間と別れ。
手本の金崎夢生を「必ず超えます」。 

text by

寺野典子

寺野典子Noriko Terano

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photograph byGetty Images

posted2019/07/17 18:00

鈴木優磨、鹿島での17年間と別れ。手本の金崎夢生を「必ず超えます」。<Number Web> photograph by Getty Images

クラブW杯で一躍有名人になるなど、鈴木優磨は“何かをしてくれそうな”雰囲気がある。ベルギーで大化けなるか、注目したい。

逆算せず、目の前に集中して。

 2016年のチャンピオンシップでは鈴木がファールを受けて得たPKで、キッカーを巡って金崎と言い合い、金崎に譲ったことがある。しかしもう、譲りはしない。笑みを交えながら語る鈴木の姿から、彼の決意と覚悟が伝わってきた。

「鹿島のFWは走らないとダメなんです。実際、チームメイトのためにプレーをしていると、(ボールが)こぼれてくるんですよ。こぼれ球で1本ゴールを決められたら、乗っていけるんです。

 だから、そのためには走らなくちゃいけない。先のことを考えすぎたらいいプレーはできないし、先を見て逆算するのは向いていない。目の前のことや足元を見て、進んでいくというタイプですから」

 昨年6月にインタビューをしたとき、鈴木はこう話していた。

 その際、小さな声で「チャンピオンズリーグに出場したい」とも言っていた。そして欧州での第一歩を踏み出す今、胸を張って大きな目標を口にしていた。

 そこへ向かうレールは敷かれていないし、自らが切り開くしかない。そんなとき、鹿島で築いたプロとしての土台が彼を支えてくれるに違いない。

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