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Jリーグ広報が向き合うSNS新時代。
槙野智章は専属カメラマンも雇う!?

posted2019/06/29 17:00

 
Jリーグ広報が向き合うSNS新時代。槙野智章は専属カメラマンも雇う!?<Number Web> photograph by J.LEAGUE

恩師ミシャ、チャナティップと肩を組む槙野智章(右)。SNSを積極的に使い、Jリーグの知名度アップに貢献している。

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吉田国夫(Jリーグ広報部)

吉田国夫(Jリーグ広報部)Kunio Yoshida

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「吉田さん、最近になってJクラブの広報に仕事が1つ増えたんですけど知ってます?」

 折しも、明治安田生命J1リーグ第12節浦和レッズ対湘南ベルマーレ戦、いわゆる世間を賑わせた「誤審騒動」の試合の夜、Jリーグ広報である筆者は、湘南の広報・遠藤さちえとファミリーレストランで、食事もそっちのけでそれぞれのノートPCのキーボードを叩き続けていた。時刻は既に日付を跨いでいた。

 私はたまたま別件で埼玉スタジアムに来場していたため、試合終了後に行った村井満チェアマンのメディア対応記録をまとめる必要があった。遠藤氏はアウェイゲームの後は試合後の監督や選手たちのコメントをまとめるため、深夜まで営業しているファミリーレストランやファストフード店を探すのが、スタジアムを立ち去る際のルーティーンになっているという。

試合後、選手に画像を送るJ広報。

 一旦仕事の終わりも見えてきた深夜1時過ぎに遠藤から投げ掛けられた前出の質問に、私は答えることが出来なかった。そして、彼女の口から出た答えは私の予想の範疇を超えたものだった。

「試合終了後に選手のSNSに掲載するプレー画像をそれぞれの選手に送ってるんです」

 彼女曰く、ひとたび画像の送信が遅れると、いち早くアップをしたい選手たちから、まだかまだかと確認のLINEがやってくるという。選手たちにとって、試合後にTwitterやInstagramに自らのプレー画像を投稿するのは、もはや決まりごとになっているからだ。

 遠藤からの話を聞いてシーズン前の公式イベントであるJリーグキックオフカンファレンス終了直後のことを思い出した。

 当時はヴィッセル神戸の広報からアンドレス・イニエスタ選手が登壇時の集合写真を急ぎ欲しがっているから対応してほしいという電話を受けた。おそらく、こうした現象がすべてのクラブで発生しているのだろう。

【次ページ】 選手から社員、ファンまでもが発信者。

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