球体とリズムBACK NUMBER
イニエスタ今季初得点は魔法みたい。
ビジャとお辞儀、日本での順応ぶり。
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph byJ.LEAGUE
posted2019/06/20 11:50
不振にあえいでいた神戸が首位・FC東京を撃破。その主役はやはりイニエスタだった。
ぎこちない日本語を使う意味。
彼もまた、自ら進んで日本に順応しようとしており、記者会見の前後には、ぎこちない日本語で挨拶をしていた。「こんばんは」と「またね」だったと記憶している。そこに居合わせた人の多くが好感を抱いたことは間違いない。外国に行って当地の人と仲良くなる最善の方法は、現地語で挨拶。これに勝るものはない。
日本を理解しようとして(また理解されようとして)、頭を下げたり、片言を話したりする謙虚なトップフットボーラーたちが、じきに後半戦に突入するJリーグをどこまでかき回すだろうか。
そうはさせじと、名門クラブや新興どころが独自の方法で行く手を阻む。成熟と興趣を確かに感じさせる僕らのリーグで、巨星たちのプレーが堪能できる喜びを味わおう。