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笑顔なき団体戦準Vは成長の証。
桃田賢斗「このままではダメ」
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byAP/AFLO
posted2019/06/03 10:30
団体戦の世界一を決めるスディルマン杯決勝。桃田賢斗も敗れ、地元・中国相手に1勝もあげられず、準優勝となった。
桃田とシー・ユーチーのライバル物語。
一方で、対戦し始めた当初に相性の良かったシー・ユーチーに対しては、ここ3試合で1勝2敗と逆襲を許している。
バドミントン界は現在、東京五輪の出場権を懸けた世界ランクを決める五輪レースのまっただ中にいる。選手たちは多くの試合を全力で戦ってポイントを稼ぎながら、これぞというライバルたちとの駆け引きをしつつ、向こう1年間を過ごしていく。
そんな過酷な日々を歩む中で、桃田とシー・ユーチーは東京五輪決勝まで続く、男子シングルスのライバル物語を紡いでいくに違いない。
笑顔のなかった準優勝はきっとこれからのエネルギーになる。もちろん、桃田だけではなく、日本勢全員に共通していることである。