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英語力向上が日本フェンシング強化に?
太田会長の「GTEC」導入の狙い。

posted2019/05/31 16:30

 
英語力向上が日本フェンシング強化に?太田会長の「GTEC」導入の狙い。<Number Web> photograph by Japan Fencing Federation

「年間活動方針 発表会」の会見は六本木ヒルズで行われ、28もの媒体が集まった。フェンシングへの注目度の高さが窺える。

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太田雄貴

太田雄貴Yuki Ota

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Japan Fencing Federation

 アスリートの未来を、今よりも、もっとよいものにしていくために――。

 私たち日本フェンシング協会は、そのための大きなアクションを起こしました。

 2019年4月25日、協会は「年間活動方針 発表会」を開催しました。

 メジャー競技ではない団体が、会見場をしっかりと設け、メディアのみなさんを集めてこうした催しを行うこと自体が異例のことだったと思います。

 これまでもこの連載で触れてきた日本選手権の体験価値向上や、体験予約サイト「asoview!」との協業、副業・兼業プロジェクトや財政面での新しい動き(新スポンサー発表など)、自治体との相互協力協定など、この1年で進めてきた活動についての報告を行いました。2020年に迫った東京オリンピックに向けて、選手強化についての方針発表ももちろんありました。

 ですが、それらトピックスの中で、もっとも多くのメディアが注目し、報じてくださったのが、ベネッセコーポレーションさんが実施している英語検定「GTEC」を活用し、選手の英語力強化に着手する、というものでした。

新たに設けた「選考基準」。

 協会として、2021年以降の日本代表の選手選考にこのGTECを導入し、テストで基準を満たさない限り、たとえ実力的にトップクラスだったとしても、世界選手権に出場できない――。

 これまで、どんな競技団体も採用してこなかった「選考基準」だと思います。

 われわれが競技団体として行うからこそグリップ(掌握)できるプロジェクトですが、様々な意見を頂戴することになるだろう、と思っていましたし、実際この発表のあと、多種多様な反応をいただいています。

 そこで今回は改めて、私がこうした新たな方針を打ち出した背景について、お伝えできればと思います。

【次ページ】 コミュニケーションのための「環境」。

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