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伊東純也のルーツをベルギーで直撃。
「プロの壁を感じたことはなかった」 

text by

菊池康平

菊池康平Kohei Kikuchi

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photograph byKohei Kikuchi

posted2019/05/04 11:30

伊東純也のルーツをベルギーで直撃。「プロの壁を感じたことはなかった」<Number Web> photograph by Kohei Kikuchi

ベルギーで取材に応じた伊東純也。「IJ」のニックネームで愛されたレイソル時代のような突破をベルギーで見せてほしい。

何度も口にした言葉は「結果」。

 1人で過ごす時間が多いので、必然的にサッカーのことを考えることが多い。それは伊東にとってヘンクでのプレーぶりを自己分析する貴重な時間となる。

「試合には絡めているものの、得点という結果を出してないので。目に見える結果を出すことが課題です。チャンスを作ることは得意なんで、そこをアシストや得点という形にしたい。結局そこで評価されるので。まずはここで結果を出すことしか考えていないです。プレーオフで結果を出して優勝したい。チャンピオンズリーグに出られるとしたら、大きいですから」

 この日の会話の中で一番多く出てきた言葉が「結果」だった。話を聞いた時にはまだ得点やアシストという結果を出していなかったが、この1カ月強で2得点2アシストを記録している。「結果」にこだわってきた日々の積み重ねが花開きつつあるのだろう。

 充実の時を迎えつつある伊東。最後に、お願いしたことがある。

 昨シーズンまで所属していた柏のファンへのメッセージだ。

 1分間以上の沈黙ののち、真剣に考えてくれた末に伊東はこう発した。

「『頑張ってます』。今はこれしかないかな。結果を出して良い報告をしたいです」
 

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