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メッシでも歴代1位が遠い記録って?
ゴールとアシストは圧倒的だが……。
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byAFLO
posted2019/04/22 08:00
息をするような当たり前さでハットトリック。メッシのゴールペースは相変わらず異常だ。
ロナウド、ビジャを圧倒する数字。
一方、アシストでは2位のパブロ・サラビア(セビージャ)が1差の11につける。
しかしバルサはスアレスをはじめデンベレ、コウチーニョとワールドクラスのアタッカーだらけである。自らの突破で相手マーカーを引きつけつつ、頼れる味方にラストパス。何試合かそんなプレーを増やせば、アシストだって簡単に増やせるはずだ。
もちろん、リーガの歴代ゴール数も圧倒的である。
<リーガ通算ゴール数トップ5 ※transfermarktより>
1位:メッシ 416ゴール
2位:ロナウド 311ゴール
3位:ザラ 250ゴール
4位:ウーゴ・サンチェス 234ゴール
5位:ラウール 229ゴール
ロナウドになんと100ゴール以上の差をつけている。ちなみに今季からヴィッセル神戸に来たダビド・ビジャだってバレンシアやバルサなどで相当ゴールを決めた印象があるが、7位の185ゴール。メッシは余裕で倍以上決めている。
6回目のバロンドールも最有力。
連覇が見えてきたリーガに加えてスペイン国王杯制覇、そしてCLも奪還すれば、2015年以来となる6回目のバロンドールの最有力候補だろう。もし獲得となれば、5回でロナウドと並んでいるトップタイから頭1つ抜け出す。
CLでもただひとり2ケタ得点に到達し、こちらも得点王濃厚。なおかつ公式戦30ゴール以上が確定していて、こちらは11シーズン連続というのだから末恐ろしい。
この途方もないペースに日本人としてふと思いつくのは、イチローである。
メジャーで10年連続200安打という記録は偉大過ぎるが、2011年にその記録が途絶えた時の方が大きく報じられた記憶がある。もしメッシが20ゴール台にとどまるシーズンが来たとしたら、世界中が大騒ぎになるのだろうか。