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八村塁、堂々の“スイート16”進出!
渡米後2年間で見せた急激な成長の跡。
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byNCAA Photos via Getty Images
posted2019/03/26 16:30
フェアレー・ディッキンソン大との対戦でプレーするゴンザガ大の21番・八村塁。渡米して2年。全米屈指のプレイヤーとなった。
献身的なプレーで終始した試合も。
ゴンザガは2日後に行われた2回戦の対ベイラー戦でも、83-71と勝利。序盤こそリードを許し、後半にベイラーの追い上げを受けたものの、最終的には12点差をつけ、危なげない勝利で“スイート16(西地区準決勝)”に駒を進めた。
八村個人としてはあまり目立たない試合だった。相手の変則ゾーンやフィジカルなディフェンスにマークされるなかで自分の攻めどころを見つけられず、珍しくファウルがかさんだこともあり、23分弱の出場時間で、今季最低の6点に終わった。
しかし八村がマークされる裏では、チームメイトのブランドン・クラークが36点と爆発し、ガード陣も外からシュートを決めた。
「僕としてはあまり出来なかったんですけど、チームとしてBC(クラーク)や外のガード陣のスリーポイント(で攻めること)が出来ていたので良かった」と八村も、チームとしての勝利を喜んだ。
得点面での貢献ができなかった分、コーチからは「リバウンドやディフェンスを頑張れ」と言われたと言い、「それは結構出来たんじゃないかなと思います」と胸を張った。
それでも……大事なのは勝つこと。
トーナメント戦では、チームの誰が点を取ろうが、どんな試合だろうが、相手より1点でも多く得点を取り、勝ち進むことが大事だ。もちろん自分が思ったようなプレーができなかった悔しさがないといったら嘘になる。それでも、大事なのは試合に勝つこと。八村はそれを強調した。
「それで(自分が活躍できなくて)負ければもっと悔しいと思うんですけれど、それでもチームが勝っているんで」
これでゴンザガは5年連続、八村にとっても3年連続のスイート16進出だ。