甲子園の風BACK NUMBER
甲子園史上最強の応援となるか!?
大阪桐蔭による東邦の応援は必見。
posted2019/03/26 06:30
text by
梅津有希子Yukiko Umetsu
photograph by
Yukiko Umetsu
センバツ第4日目の今日、富岡西(徳島)vs.東邦(愛知)戦が行われる。
この試合(第3試合・14時開始予定)、単独で史上最多となる5度目のセンバツ優勝を狙う東邦を後押しする、強力な助っ人が駆けつける。
アルプススタンドから選手たちに全力でエールを送り、客席をひとつにする力を持つ吹奏楽部の応援。今大会では、東邦マーチングバンド部のフロリダ遠征が重なってしまい、「音なし」もしくは「野球部マネージャーが1人でトランペットを吹く」という、どちらかになる予定だった。
ADVERTISEMENT
県内10校以上の吹奏楽部に「友情応援を引き受けてくれないか」と相談したものの、「どこも日程が合わずに断られてしまった」と困り果てていた東邦マーチングバンド部顧問の白谷峰人氏から相談を受けた筆者は、これまでに甲子園に何度も出場し、アルプススタンドの応援をよく知る大阪桐蔭吹奏楽部総監督・梅田隆司氏に相談。
高校野球秋季近畿大会で同校は8強にとどまったが、吹奏楽部はセンバツ出場を想定して予定をあけていたこともあり、快諾していただけた。
「東邦さんには練習試合などでいつもお世話になっているから」と、野球部の有友茂史部長、西谷浩一監督も即答で、東邦を応援することが決定したのだ。
東邦を応援する横断幕が大阪桐蔭に!
3月17日、大阪桐蔭に東邦マーチングバンド部が合同練習に訪れた。
バスを降りた瞬間、大阪桐蔭の楽器運搬トラックを見て歓声が上がった。そこには、「ガンバレ!! 東邦高等学校硬式野球部」という横断幕が掲げられていたのだ。
最初は緊張していた生徒たちだが、「えー!」「すごい!」「これは感動……」と、一気に場の空気が和み、さっそく両校の合同練習が始まった。