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本田圭佑がACL凱旋後に話したこと。
厳しさの中に見え隠れする「願い」。 

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キム・ミョンウ

キム・ミョンウKim Myung Wook

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posted2019/03/13 17:00

本田圭佑がACL凱旋後に話したこと。厳しさの中に見え隠れする「願い」。<Number Web> photograph by Getty Images

広島に敗れるも同点ゴールを上げ、存在感を示した本田。試合後には日本サッカー発展を願うゆえの厳しい言葉も飛び出した。

守備で色を出すチームがあってもいい。

 Jリーグの成長が停滞していると感じたのだろうか。

 本田が感じるJクラブのスタイルとは一体なんなのか。具体的にこう語っていた。

「例えば相手の嫌なことをするディフェンス。戦術的に成熟していない印象が強いですね。どのチームもとりあえずは、“つなぎたい”というのは分かるんですけれども、ディフェンスで色を出すチームがない。攻撃はいいんですけれども、もっとディフェンスで色を出すチームが増えてもいいかなと思います。ただ、それはディフェンスで色を出すということは、攻撃でやりたいことをできない可能性がありますから、難しいですよね」

 こうしたことを聞かれるのを想定していたかのように、“本田節”が炸裂する。本田が続ける。

「そこを挑戦しないと、一歩二歩先、違う次元の選手になっていけないと思うので、それをどれだけ理解するかですよね。それはJリーグにいるとなかなか難しい。僕がずっと海外に行くべきと言っているのは、そういうことです。日本の若手がJリーグに長く居座るのは(リーグの歴史を見ても、まだ)早いと思います」

海外を渡ったからこそ、見えたもの。

 日本サッカー発展のためにも、若手はどんどん海外に出てプレーすべきと本田は、はっきりと言った。それは「Jリーグの発展にもつながる」とさらに断言する。

「日本がドイツのリーグのように、移籍することなく自国でやっていたとしても、W杯で優勝を目指していけるようなリーグになるには、まだ時間がかかると思います。目先を考えても、まだ海外に出て、いろいろ経験を積んだほうが選手としては伸びるでしょう」

 ただ、やみくもに意見し、違いを述べているのではないだろう。日本からオランダのVVVフェンロ、ロシアではCSKAモスクワ、イタリアのACミラン、メキシコのパチューカ、そして現在はオーストラリアのメルボルン・ビクトリーと様々なクラブを渡り歩いてきたからこそ、説得力のある言葉だった。

【次ページ】 サッカー以外のことも考えさせられた広島戦。

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