新刊ドラフト会議BACK NUMBER
『0から1をつくる 地元で見つけた、世界での勝ち方』
“マリリン”の考える、「楽しいカーリング」とは。
posted2019/03/13 07:00
text by
長谷正人Masato Hase
photograph by
Sports Graphic Number
カーリングが「楽しい」とはどういうことか。ひいてはスポーツが「楽しい」とはどういうことなのか。スポ根的に「苦しんで」スポーツをやることとはどう違うのか。平昌五輪女子カーリングで銅メダルを獲得したLS北見(現在はロコ・ソラーレ)の創設者・本橋麻里が、本書で自分のカーリング人生を振り返って主張するのは、ほとんどそのことに尽きる。
彼女はチーム創設以来、メディアが「五輪出場」という分かりやすい目標を期待してくるインタビューに対して「自分たちの楽しいカーリングをするだけです」と消極的に応じてきたが、それは「自己満足」だという批判に晒された。彼女はいま、自分は説明不足だったと反省する。