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「あんなもんじゃないんですよ」個人戦“メダルなし”の小林陵侑に、船木和喜が愛の喝「プレブツに食らいつけたのは二階堂蓮だけ」日本ジャンプ界への思い
posted2026/02/23 17:02
今大会では混合団体の銅メダルのみにとどまった小林。船木和喜はどう見たか?
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Tsutomu Kishimoto/JMPA、Wataru Sato
長野五輪のラージヒルと団体で金メダル、ノーマルヒルで銀メダルを獲得し、現在も現役ジャンパーとして活動する船木和喜が、ミラノ五輪スキージャンプを解説する。【全3回の最終回】
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「プレブツに食らいつけたのは二階堂だけ」
ノルディックスキー・ジャンプは全種目が終了。日本は試合順に、女子ノーマルヒルで丸山希が銅メダル、男子ノーマルヒルで二階堂蓮が銅メダル、混合団体で銅メダル、男子ラージヒルで二階堂が銀メダルと、計4つのメダルを獲得した。色は異なれど、1998年長野五輪の金2、銀1、銅1の計4つに並んだ。
船木和喜は大会全般を振り返り、印象に残った選手、場面を語る。
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まず人として強く印象付けられたのは、二階堂だと言う。
男子ラージヒルでは、ノーマルヒル銅メダルの二階堂が1本目にトップに立ち、2本目も好ジャンプをみせたもののドメン・プレブツ(スロベニア)に逆転を許し銀メダルとなった。
「プレブツの強さを見せつけられた試合でしたが、そこに食らいついて追い込んでいたのは二階堂選手だけかもしれない。内容がよかったと思います」
その試合を踏まえ、「今回のオリンピックでいちばん成長した選手」と言う。
「1試合、1試合、コメントがどんどん変わっていったんですね。最初は目指していたものが獲れてうれしい、という内容でした。でも銀メダルを獲って、うれしいではなく、悔しいって言いました。欲が出てきてそう言ったわけで、よかったと思います。対応も大人になっていきましたね」

