次戦は同じく「リーグ戦勝利なし」の磐田。

　選手の立ち位置と役割については改善の余地が大きい。今のままではセットプレーかカウンターしか、点が取れる可能性が見出せない。

「点が取れないのはFWだけの問題ではないですが……。今は、ひとりひとりが責任を持って、自分たちがやっていることは間違っていないと信じて、やり続けることが大事かなと思います。そうすればおのずと結果が出てくると思う」

　三丸は厳しい表情でそう言った。

　まだ、慌てる必要はないが、勝てなければチームは自信を失う。

　試合後は、高橋秀人は「今日は何もないです」と立ち去り、他選手も沈痛な面持ちで言葉が出ない。極めて厳しいムードが漂っていた。

　小野裕二、原川力らが戻ってくれば何か変化が生じるだろうが、時間は待ってくれない。次戦は今シーズン同じく勝ち星のない磐田が対戦相手になる。

　ここでチームとして何かしらの違いと結果を出すことができなければズルズルいってしまいかねない。序盤の取りこぼしは、シーズン終盤にとてつもないダメージとなって表れてくるのだ。