川崎移転後も消えない“DNA”。

　そして'55年のシーズンに、改めて「大洋ホエールズ」としてリスタートするが、本拠地を神奈川県の川崎球場に移転。以後、下関での試合はごくたまに開催するのみで、すっかり減ってしまった。

　だが、おらが町の球団を失っても、ホエールズを応援しつづけた下関のファンはおり、現在においてもベイスターズの動向を気にしている人たちは数多くいる。

　10日のオープン戦でゲスト出演する下関出身で歌手の山本譲二氏は次のようなコメントを寄せている。

「小学生の頃に父からホエールズのキャップを買い与えられるなど、父の影響でいつしか僕も大洋ホエールズファンになっていました。大洋ホエールズから、正に“DNA”を引き継いだ横浜DeNAベイスターズが下関に戻ってきてくれたことを多くの下関市民、山口県民が喜んでいることと思います」

2019年はメモリアルイヤー。

　創設70周年のメモリアルイヤー。今季球団は『70th ANNIVERSARY PROJECT』として、さまざまな企画を準備している。

　オフィシャルスポンサーには球団創設から'01年までの53年間、約半世紀にわたりオーナー企業として球団を支えてきたマルハニチロが就任したのも興味深い。

　主催公式戦（6試合）『70th ANNIVERSARY GAME』では、これまでの歴代ユニフォームのエッセンスをちりばめたスペシャルユニフォームでプレー。4月13～14日の試合には、三原脩監督のもと選手として'60年の球団史上初となるリーグ優勝、日本一に貢献した土井淳氏と稲川誠氏がゲストとして横浜スタジアムに招かれている。

　他にも「歴代ベストナイン投票」など、あらゆる記念イベントが用意されているので楽しみにしたい。

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