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西武のドラフト3位は活躍する?
山野辺翔は浅村、秋山らに続くか。
posted2019/03/07 11:00
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph by
Kyodo News
「その話は聞いています」
少し戸惑った表情を見せたのは、2018年度のドラフト会議において、西武から3位で指名された三菱自動車岡崎出身の山野辺翔だ。
山野辺が「聞いている」と言ったのは、ライオンズファンや関係者の間でささやかれているドラフトの伝説である。
「西武のドラフト3位は活躍する」
そもそも、そのジンクスが噂され始めたのはいつごろからだろうか。
浅村、秋山、源田らもドラフト3位。
'08年のドラフト3位指名選手である浅村栄斗が順調に試合出場数を伸ばし、'10年のドラフト会議で3位指名を受けた秋山翔吾もその年の開幕から一軍入り。チームを代表する「顔」にまで成長した。
その後、'12年の金子侑司も即戦力として活躍。噂に真実味が増し始めたのは、続く'14年の外崎修汰、'15年の野田昇吾が揃って一軍の戦力として機能し始めたころかと記憶している。
そして、決定打になったのは'16年の源田壮亮だろう。源田は1年目からレギュラーとして全試合に出場し、新人王を獲得。前年、パ・リーグワーストとなる失策を記録していた西武にとって、華麗な守備で観客を沸かせるルーキー源田は救世主のように見えた。