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小宮山悟監督で早稲田は復活するか。
野球部を「あるべき正しい姿に」。

posted2019/03/07 07:00

 
小宮山悟監督で早稲田は復活するか。野球部を「あるべき正しい姿に」。<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

1990年にドラフト1位でロッテ入団、'00年に横浜、'02年にメッツへ移籍し、'04年からロッテに復帰して'09年限りで引退。

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清水岳志

清水岳志Takeshi Shimizu

PROFILE

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Yuki Suenaga

 東伏見にある早大野球部、安部寮の応接室。

 20代目の監督には「圧」があった。分かり易く言うならオーラだ。プロ野球経験者で、しかもメジャーのマウンドにも立ち、通算117勝を挙げている。やはり修羅場の経験が自信になって伝わってきたのだと思う。

 小宮山悟、53歳。183cmは、首脳陣の中でも最長身。サングラスをかけてノックバットを手放さないその姿は、グラウンドでも際立つ。

 早大野球部は2019年1月1日から、この男に指揮を委ねた。

「昼夜が逆転しました。評論家時代は夜11時のスポーツニュースに出てましたからね。グラウンドに8時には来るので、家を7時に出ます。5時半に目覚ましなしで起きられるようになりました。ただ、グラウンド以外の業務が多くて、なんとかしてくれと(笑)」

 学生の授業のある期間は練習開始時刻がまちまちで、夜10時までグラウンドにいることもあるそうだ。

70年ぶりの最下位も経験。

 早大は2015年秋を最後に、東京六大学リーグの優勝から遠ざかっている。2017年秋には、東大と並んで70年ぶりの最下位も経験した。

 1月5日、小宮山監督の就任初日の練習。ランニング中に笑顔を見せていた部員たちに、さっそく雷を落とした。

「走り終えて、達成感があって笑顔になるのはいいんです。あれは走ってる最中に奇声を上げていて、傍から見たらふざけているようにしか見えなかったので」

 新主将は、早実出身の強打者・加藤雅樹。プロも注目する素材だからこそ、監督の評は手厳しい。

「プロを目指すというならすべての面でまったくダメ。2年春に首位打者を取って、それ以後、成績を落としたままなんて、死ぬ気でやっていたのか」

【次ページ】 清宮幸太郎に言っていたこと。

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