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鹿島が直面した「変化の必要性」。
大岩監督、内田が語る切実な理由。
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph byGetty Images
posted2019/02/22 17:30
鹿島アントラーズの「空気」を色濃くまとう内田篤人。彼のような選手が強豪の伝統をつないでいくのだろう。
いい選手が集まるのは鹿島が強いから。
いい選手が集まるのも、鹿島が強いからだ。タイトルという勲章が選手を惹きつけてきた部分は間違いなくある。しかし、今までと同じ方法では勝てない。それは鹿島内部の問題だけでなく、戦術がより精緻化するサッカー自体の変化に因るところもあるだろう。
いかに強固なものであっても「自分たちのサッカー」だけでは勝てない時代だ。もちろん選手個々の能力が勝利を導くこともあるが、他を圧倒するほどの個は、残念ながら今の鹿島の手元にはない。
20代半ばから前半の若い選手を主軸に変貌を遂げようと狙うためにも、大岩アントラーズの武器である「一体感」を示すためにも、開幕ダッシュは今季を占ううえで、重要になってくる。