Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER

<ペップ戦術の進化を探る>マンチェスター・シティ、最強の秘密。 

text by

松本宣昭

松本宣昭Yoshiaki Matsumoto

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2018/02/22 06:00

<ペップ戦術の進化を探る>マンチェスター・シティ、最強の秘密。<Number Web> photograph by Getty Images
プレミアリーグでは首位を独走し、CLでも16強進出。
マンチェスター・Cは、なぜこれほどまでに強いのか。
自身もプレミアで戦った元日本代表・戸田和幸氏が、ペップ体制2シーズン目の進化をディープに語る。

 今季のマンチェスター・シティの圧倒的な強さを分析する上で、キーワードとなるのは「プレーモデル」「オーガナイズ」「ハーフスペース」「ニアゾーン」「再現性」の5つだと思います。

 昨季、グアルディオラ監督が就任して以来、ボール保持率をできる限り高く保ち、攻撃をし続けるという「プレーモデル」は一貫しています。これを実践するための「オーガナイズ(組織)」が、今季はより整備・強化されました。システムは4-3-3で固定し、安定したビルドアップから「ハーフスペース」と呼ばれる、ピッチを縦に5分割したうちの中央とサイドの中間レーンにボールを運ぶ。そして、そこからペナルティーエリア脇の「ニアゾーン」を攻略してゴールを目指す。チームとして攻撃時に狙う場所と方法が明確だからこそ、「再現性」が高いんです。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 2374文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

マンチェスター・シティ
ジョゼップ・グアルディオラ
戸田和幸

海外サッカーの前後の記事

ページトップ