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セリエAの優勝争いが熱い!
ナポリはユーベ7連覇を阻止できるか。

posted2018/02/22 10:30

 
セリエAの優勝争いが熱い!ナポリはユーベ7連覇を阻止できるか。<Number Web> photograph by Getty Images

25節終了時点で首位ナポリと2位ユベントスの勝ち点差は1のまま。得失点差ではナポリの40に対して、ユベントスが47と上回っている。

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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 ナポリとユベントスのスクデット争いが熱い。

 何しろ首位ナポリと2位ユーベによる勝ち点1差の鍔迫り合いがもう2カ月半も続いている。

 現時点でユーベと3位ローマとの勝ち点差は15点も開いているから、今季のセリエAの優勝争いは2強に絞られたといっていいだろう。

 サッリ体制3年目の今シーズン、ナポリは開幕からカンピオナートをリードしてきた。首位を譲り渡したのは12月の15日間だけだ。

 ユーベとの勝ち点差が最も開いたのは、8節終了時点の5ポイント。そこから昨年12月の直接対決で1点差にまで迫られたが、ナポリは持ちこたえて2年ぶりに前半戦を首位で折り返した。

毎週のように順位表が入れ替わる。

 実は今年に入って行われた6節のうち、ナポリとユーベの試合が同日同時刻だったことは1度もない。

 直近の25節も含め、王者ユベントスの試合は実に4度もナポリの1日または数時間前に先行開催されている。

 いずれの試合もそつなく白星を上げたユーベは順位表上で逆転し、時間差で追う立場となるナポリへプレッシャーをかける状態が毎週のように続いているのだ。

 25節でもユベントスは、12時半試合開始のランチタイム開催だったトリノ・ダービーを1-0で制した。15時開始のスパル戦に臨むナポリへ、直線距離にして約700km離れたトリノから見えない重圧がのしかかった。

 だが、ナポリは昇格組スパルを冷静に1-0で下した。クラブ記録となるリーグ戦9連勝は、今年4度目の首位再奪回をもたらした。

 本拠地サンパオロの歓声が確信に変わる。この強さは本物だ。ナポリは28年ぶりにスクデットを獲ることができるだろうか。

【次ページ】 攻撃チームだったナポリがリーグ最少失点。

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