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<下剋上の首位打者>
角中勝也「勝利を渇望する安打製造機」 

text by

永田遼太郎

永田遼太郎Ryotaro Nagata

PROFILE

photograph byNaoya Sanuki

posted2016/10/06 06:00

<下剋上の首位打者>角中勝也「勝利を渇望する安打製造機」<Number Web> photograph by Naoya Sanuki
パ・リーグの打率ランキングトップを独走する男。'12年の首位打者以来、一度も3割を超えていなかったが、今年は違う。本人が語る、好調の理由、打撃の秘密とは。

 CSが近付くと幕張は「下剋上」のキーワードでにわかに騒がしくなる。

 '05年、'10年とその年のリーグ戦の覇者を破って、そこから日本一にまで駆け上ったこれまでの前例を引き合いに出し、「今年も」という声がどこからともなく湧き上がってくるのだ。

 2度に渡る劇的な日本一を、千葉ロッテマリーンズの角中勝也は直接経験していない。'05年は、彼はまだ入団前であったし、'10年は一軍定着前で、歓喜の輪に加わるにはどこか躊躇があった。

 角中は今季、パ・リーグのリーディングヒッター争いで他をまったく寄せ付けずに独走した。この号が出るころには自身2度目となる首位打者のタイトルを確定させているだろうが、彼は今年、事あるごとに「タイトルは1度獲ったのでいらない」「それよりも日本一を経験したい」と、メディアに口にしていた。

 それだけ勝利を、チームの優勝を渇望する気持ちの方が強かった。

「年齢的にも自分なんかがやらないといけない立場になりましたし、今年は成績面で引っ張っていかないといけないとも思っていたので、(公式戦の)最初からそういう気持ちでやってきました」

 タイトルよりもチームの日本一。そこが初の首位打者を獲得した'12年と今季の一番の違いだった。


 角中のプロ入りから昨季まで、9年間の年度別成績を見ると、過去一度も全試合出場の年がなかったことに気付かされる。

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