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<2015-16 Climax>
トップリーグファイナル&日本選手権展望。 

text by

大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byToshiya Kondo

posted2016/01/23 08:00

<2015-16 Climax>トップリーグファイナル&日本選手権展望。<Number Web> photograph by Toshiya Kondo

シーズンを通しゲームをコントロールし続けるSH田中。パナソニックを3連覇に導けるか。

日本代表がもたらした空前のラグビーブームのなか、決戦の舞台へ進んだのは“勝ち方”を良く知る名門だった。実り多きシーズン、栄冠を手にするのはどのチームか。

 慣れとは恐ろしい。最近は、ラグビー場のスタンドが埋まっていることに、驚きを感じなくなってしまっている。

 昨年末のトップリーグ(TL)第1ステージ最終節の秩父宮ラグビー場、ヤマハ発動機×キヤノンと東芝×サントリーのダブルヘッダーには、TL創設以来の最多記録となる2万5164人が詰め掛けた。伝統校不在となった大学選手権決勝の帝京大×東海大も1万6669人の観衆で埋まり、花園の高校大会決勝・東海大仰星×桐蔭学園にも前年比6000人増の1万3498人が集結した。目の肥えたファンのうなりと、新しいファンの新鮮な歓声が「うぉ」「わぁ」と交錯し、渦になって沸き上がる。ワールドカップ(W杯)での日本代表の快進撃から一気に押し寄せたラグビーブームの巨大なうねりは、秋冬の列島を飲み込んだ。


「お客さんがたくさん入るとパフォーマンスがあがるんです」と言ったのは大野均だった。緊張とは異質の昂揚感と、点差をつけられても諦めてはいられない使命感が相乗効果を呼び、スコアシートには接戦の数字が並んだ。では、日本ラグビー史上かつてなかったこの幸福なシーズンは、果たしてどんなトレンドだっただろう。

 本命が順当に勝ってるね、という人もいるだろう。いや、予想以上に接戦が続いたよ、という人もいるはずだ。

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